おすすめできる敷布団と選び方

丸洗いできる敷布団をえらんで、自宅で洗おう

2017.12.04

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季節の変わり目に、毛布や夏用の肌掛け布団を自宅の洗濯機で洗う機会、ありますよね。
それなら敷布団は?

そもそも敷布団を丸洗いするという発想、ありませんよね。
せいぜいシーツを定期的に洗うくらい。
でも、よく考えてください。
毎日使っている敷布団ですから、汚れがたまっているはずです。

敷布団に汚れ、たまっています

敷布団のお手入れ方法といえば天日干し。お日様の力で布団の中の水分を蒸発させ、紫外線による殺菌効果で、雑菌を退治します。
有効なお手入れ方法ですが、布団の内部に残った汚れまでは落とすことができません。

体内から分泌された不純物は、布団の中に残ります

人は睡眠中にコップ一杯程度の汗をかくと言われています。
汗の中の塩分は、天日干ししても布団の中に蓄積されます。
汗から出る皮脂は、空気中の酸素や日光に触れて酸化します。これが黄ばみの原因です。
お子さんがいるご家庭は、おねしょやよだれによるシミも気になりますが、黄ばみやシミはそのままにしておくと、布団の中で雑菌が繁殖してしまいます。

また、髪の毛のフケや体から出るアカは、ダニの大好物です。

床面から布団に付着したホコリや食べカスも、ダニのエサに

敷布団は直接床に敷くので、床に落ちているゴミやホコリ、食べカスが布団に付着します。
高温多湿になる布団は、ダニにとって居心地の良い環境なのはご存知のとおり。
布団の中で、フケやアカ、ほこりや食べカスを餌にダニが繁殖することになります。

ダニが原因でアレルギー症状に

ダニ

ダニは、アレルギー症状を引き起こす恐れがあります。
ダニそのものではなく、ダニの死骸やフンがアレルギーの原因です。
おもに目や鼻、皮膚、呼吸器に症状が現れ、結膜炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎や気管支喘息を引き起こします。

布団の機能も低下していきます

布団には吸湿性、放湿性、保温性といった機能がありますが、汚れが内部に付着していることによって、その機能も低下します。
また、黄ばみやシミをそのままにしておくと、側生地や中わたの劣化にもつながります。

敷布団は汚れの蓄積で不衛生になっており、ダニの繁殖で健康被害の恐れがあることが分かりました。
敷布団も、服やシーツと同じように洗濯した方がよいのです。

丸洗いに適した敷布団を知ろう

旅館の布団

旅館に宿泊する時、ふかふかの布団とパリッとした清潔なシーツに包まれて眠るのは、とても気持ちがいいですよね。旅館で使用されている布団、実は取扱いが細かく決まっています。
布団や枕は、6ヶ月に1回以上、汚れ等を除去するために、加熱処理も含めた丸洗いをするのが望ましい、ということが基準で定められています。
旅館の場合、不特定多数の人が使用するので、私たちも全く同じようにする必要はありませんが、布団を丸洗いできた方がやっぱりいいですよね。

最近は、様々なアレルギー症状に悩まされている方が増えたことで、自宅で布団を丸洗いすることが注目されています。
布団の素材の開発や加工技術も進歩し、ネット通販や一部の店舗では、通常の布団とは別に「洗える布団」というコーナーを設けているところもあります。

どの素材が丸洗いできるの?

まずは、どの素材の敷布団が丸洗いに適しているか、みていきましょう。
(1)綿
旅館で主に使用されている布団がこの綿を用いたもので、通称「和布団」と呼ばれています。
和とじといって生地とわたを一緒に縫い合わせることで中わたを固定していますが、洗うと中わたが偏ってデコボコになってしまいます。
したがって、自宅で洗うには不向きな素材です。
打ち直しで、布団のリフォームを行うことが望ましいです。

(2)羊毛
羊毛布団は、洗うとフェルト化して、固くなります。
ウールのセーターを洗濯機で洗うと縮んでしまうのと同じように、布団も縮みます。
自宅で洗うには不向きな素材です。

(3)ポリエステル
布団の素材の中で、ポリエステル布団が、丸洗いにもっとも適した素材といわれています。
多少縮みがありますが、羊毛ほどではありません。
ポリエステルは繊維自体には吸湿性がないので、水につけても綿や羊毛の布団のように、持ち上げるのがつらくなるほど重くはならず、乾きやすいです。
ただし、洗濯ができるように加工がされたものに限ります。

(4)ウレタン
クッション性が高く、様々な加工が施せることで枕や敷布団の中材によく使われるようになったウレタンですが、いったん濡れてしまうと簡単には乾かないので、水洗いができません。
布団クリーニング業者でも、洗えない布団として扱っています。

また、中わたを固定させる方法としてさきほどの「和とじ」の布団や、キルティング加工されていない布団では、洗っている時に偏りができてしまいます。

洗濯よりも実は、乾燥が難しい

コインランドリー

丸洗いの後、布団を完全に乾燥させます。
通常の洗濯物でも、生乾きだと雑菌が繁殖してしまいますよね。
しかし、この乾燥が洗濯以上に難しいといわれています。
水を含んだ状態で布団を動かすことは、傷みの原因になります。
濡れた髪の毛をごしごしタオルドライすると、キューティクルが剥がれ、傷んでしまうのと同じです。
回転式のタンブラー乾燥ですと、どうしても布団を動かすことになります。
また、高い温度で乾燥させることで縮みやほつれの原因になります。

平干しの方が、布団を傷ませず乾燥させることが可能です。
折りたたみ式の布団干しに、通気性がよくなるようM字型に干したり、ベランダに干します。
平干しには、短くて2~3日、長くて一週間かけて行う必要があるので、夏の天気の良い日に計画的に行いましょう。

今お使いの敷布団は、丸洗いできますか?

今お使いの敷布団が丸洗いに適しているか、敷布団の取扱い表示を確認してみましょう。
次のような文言が書かれていて戸惑ってしまうかもしれません。

「丸洗いはできません。」
「丸洗い専門業者等にご相談ください。」
「やむを得ずクリーニングする場合は、丸洗い専門業者等にご相談ください。」

ここでいう「丸洗い専門業者等」とは、布団クリーニング業者のことを指します。
敷布団は、素材や素材の組み合わせが多岐にわたり、構造も様々です。
そのため取扱いが難しく、自宅でのお手入れ方法も限定されてきました。

洗濯不可の敷布団は、できるだけ清潔に保つ

「なんだ、うちの敷布団は丸洗いできないのか。」
期待させてしまってごめんなさい。
敷布団は、掛け布団や肌掛け布団と比べても布団の構造が複雑なので、自宅で丸洗いできるものはまだまだ少ないのです。
したがって、洗濯不可の敷布団は、布団クリーニングに出すことをおすすめします。

丸洗いはできないですが、定期的なお手入れや、高機能のシーツやカバーを使用することで、できるだけ清潔に保つように努めましょう。

黄ばみやシミになる前に、つまみ洗いを行う

黄ばみやシミは、時間が経つととれなくなります。
シーツは洗濯を、側生地は定期的につまみ洗いしましょう。
黄ばみやシミはタンパク質による汚れなので、アルカリ性の重曹や、セスキ炭酸ソーダを使うと効果があります。
おねしょの拭き取りやアンモニア臭には、クエン酸も有効です。

高密度繊維のシーツを使用する

極細繊維で高密度に編み上げられたシーツはダニが通過できないので、布団内のダニやホコリを遮断することができます。
通常のシーツより価格が高めなのが難点ではあります。

防水のシーツや敷きパッドを使用する

おねしょの心配のあるお子さんのいる家庭では重宝します。
また、ダニ予防にも効果があるものもあるので、お得感があります。パイル生地や比較的安価なポリエステル生地など種類も豊富です。

丸洗いできる敷布団をえらぼう

コインランドリー

布団を清潔に保ってアレルギーを引き起こさないために、購入前に布団の取扱い表示を確認して、洗える布団を選びましょう。
洗える布団には主に3つのタイプがあります。
それぞれの特徴と洗濯方法についてみていきましょう。

分離型の敷布団(中芯も洗えるタイプ)

中芯と中わたの3層構造になっていて、中わたが側生地に包まれており、全開ファスナーでそれぞれが分離できるようになった敷布団です。中芯も洗えるので、衛生的です。

洗濯方法

分離した外生地2枚が洗濯できます。
1枚ずつ2回に分けて洗濯するのがよいでしょう。
30度以下のぬるま湯、もしくは水で洗いましょう。
洗濯ネットに入れて、洗濯機に合わせてコース選択します(毛布コース、大物洗いコースなどがあります)。
洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用します。

中芯は、素材によるので、取扱い表示にしたがいましょう。

乾燥

洗濯機の脱水が終わったら、平干ししましょう。朝干せば夜には乾いているので安心です。

分離型の敷布団(中芯が洗えないタイプ)

中芯と中わたの3層構造になっていて、中わたは側生地に包まれており、全開ファスナーでそれぞれが分離できるようになった敷布団です。中芯は洗えません。

洗濯方法

外生地に関しては、洗濯方法・洗剤・乾燥もすべて、さきほどの「中芯が洗えるタイプの分離型敷布団」と取り扱いは同じです。
中芯は洗えないので、定期的に陰干しします。

そのまま丸洗いできる敷布団

文字通り、そのまま洗うことができる敷布団です。
中芯と中わたの3層構造になっているものと、芯材がないものがあります。

このタイプの敷布団は、くじめ屋でも取り扱いがあります。
すごい敷布団

中芯に使用されている素材、ブレスエアーは96%が空気層なので、速乾性があり、平干しの時間も短縮できます。さらに、丸洗いにも適した優れた耐久性です。

洗濯方法

洗濯機ですと、敷布団の洗濯は不可としているものが多く、洗える洗濯機でも、詰め物の重さに上限を設けており、ほとんどの敷布団が対象外となります。
お風呂の中で踏み洗いをするか、コインランドリーで洗うことになるでしょう。
踏み洗いをする場合は、浴槽におさまるようきれいに折りたたんで、コインランドリーで洗う場合は、中わたが偏らないように、ひもで何カ所か結ぶ必要があるようです。

洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用します。
30度以下のぬるま湯、もしくは水で洗いましょう。
お湯は汚れの成分であるタンパク質が凝固してしまうのでいけません。

踏み洗いの場合は、洗剤で洗った後、すすぎと排水を繰り返し、泡が出なくなったら洗い場に布団を移して、足で踏んで脱水をしましょう。

乾燥

先ほども、洗濯よりも実は乾燥が難しいことはお話しましたよね。
踏み洗いの場合は、ある程度脱水した布団を、浴槽にナナメになるようにかけて、水滴が落ちやすくします。
持ち運べる状態になってから、レジャーシートなどでくるんでベランダに移動しましょう。
短くて2~3日、長くて一週間かけて平干しを行って、完全に乾燥させましょう。

コインランドリーの場合ですが、先ほど洗濯よりも実は乾燥が難しいことはお話しましたよね。
また、洗える敷布団の多くはポリエステル製で、ポリエステルは高温に弱いという特徴を持っています。
とはいえ、乾燥もさせずにベタベタで持って帰ることもできません。
50度以下の温度で、20~30分の乾燥が限界だと思います。

そのまま洗える敷布団に関しては、お風呂で踏み洗いが有効と考えます。

丸洗いできる敷布団で、クリーンな眠りを

少し手間はかかりますが、毎日使う布団は清潔に保ちたいですよね。
クリーニングに出す手間や、お金を気にするくらいなら、じゃぶじゃぶ洗える布団がいいと思います。
布団の素材は日々進化していて、丸洗いできる布団の数も種類も豊富になってきました。
自分に合う布団に出会って、ふかふかで清潔な布団で眠りましょう。

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