綿混紡とは、木綿と化学繊維を混ぜた素材のこと!
最近の敷布団に多く使われている素材、“綿混紡”は
木綿と化学繊維を混ぜた素材のことです。
2種類以上の異なる繊維を混ぜて紡ぐことを混紡と言います。
性質の違う繊維を混ぜ合わせることで、それぞれの繊維の欠点を補って
性能を高めることができるのです。
木綿とポリエステルを混ぜるのが一般的です
綿混素材というと、中でも木綿とポリエステルの配合は一般的です。
身近なところでは、敷布団以外に衣服にもよく使われています。
綿の生地は肌触りが良く吸水性に優れていますが、
乾きにくく、シワになりやすいという特徴があります。
ポリエステルの生地はその逆の性質を持ちます。
これらを合わせた綿ポリエステルの服は、
両方の性質がほどよく合わさった服になります。
綿100%と比べて、洗濯後の取り扱いも
簡単になりますね。
これと同じように、綿混の敷布団も、
木綿と化繊の両方の長所を活かした製品になっています。
綿混の敷布団は木綿の敷布団よりも普及してきているため、
どちらも“木綿の布団”として一緒に語られることも多いのですが、
木綿100%とは違うメリットやデメリットがあるんですよ。
綿混紡のいいところは、木綿と比べて安く、クッション性があること
綿混の布団は“クッション性“に優れています。
中でも木綿とポリエステルを一定の割合で配合したものは、
体が深く沈み込むのを防いでくれるクッション性抜群の敷布団になります。
一般的には、「木綿100%の敷布団の方が高級」
というイメージがあるかと思います。
実際、木綿の敷布団は綿混より高価であることが多いです。
ですが、実はクッション性という点で見ると、
綿混素材の方が勝っているんです。
「高くて良い素材だから…」といって
薄い木綿の敷布団を買ってしまうより、
安価な綿混の敷布団を選んだ方がお得ですね。
比較的安くてクッション性が高い、といった敷布団をお探しの場合は、
木綿よりも綿混紡の敷布団がオススメです。
綿混紡のよくないところは、吸湿性が低いこと
一方で、綿混紡が木綿に劣る点もあります。
それは“吸湿性”。
吸湿性は敷布団にとって大事な機能のひとつです。
人は寝ている間にコップ一杯分もの汗をかきますが、吸湿性に優れた敷布団は
汗を吸って布団の表面をさらさらに保ってくれるのです。
木綿の布団はこの吸湿性にとても優れていますが、
ポリエステルとの混紡にすることで、木綿100%のものよりも
機能が落ちてしまいます。
このことから、綿混素材の敷布団は
さらさらの質感が好みの方や、汗っかきの方にはあまり向いていません。
敷布団は様々な体型の人が寝る場所ですから、
どんな人にも向いている素材というものはありません。
ご自分の好みや、必要だと思う機能から考えて選んでいきましょう。
「高反発素材」をご存知ですか?
実のところ、良い眠りのためには
敷布団が硬くて体の重さが吸収されないのも、
やわらかくて体が沈みすぎるのも、どちらも良くありません。
最近、敷布団の機能で特に重要視されているのが
“体圧分散力”です。
体圧分散とは、寝ている間の体の負担が一点に集中しないよう、
体の凹凸に合わせて体重を適度に分散してくれる機能のことです。
体圧分散力の高い敷布団は、
適度な寝返りや負担の少ない寝姿勢を促して
寝心地が良く熟睡しやすい環境を
つくってくれます。
「高反発素材」は、この体圧分散にとっても優れた素材なんです。
「敷布団はクッション性を重視したい!」と感じている方は、
ぜひ高反発素材についてもチェックしてみてください。
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