眠るための身支度を整えて、目覚ましをセットして、いざ布団のなかへ。
でも…あれ?なんだか今日はなかなか眠れないみたい。
布団のなかで何度も寝返りをうって、時々時計を確認して、目覚ましが鳴るまであと何時間あるのか逆算して、焦る。
眠いのに、眠れない…。
そんなときって本当に辛いですよね。
その日しっかり睡眠をとらないと次の日に響いてしまいますし、焦ると余計に眠れなくなっていきます。
いつでもどこでもよく眠れる、というタイプの方もいれば、普段からなかなか寝つけない…とお悩みの方もいらっしゃいますよね。
寝つきが悪いときは誰だって辛いものです。
・どうして寝つきが悪くなってしまうのか
・寝つきがわるいときはどうすればいいのか
なにか解決につながる手がかりが見つかるように、寝つきが悪くなってしまう原因と、対処方法について考えてみましょう。
なかなか寝られない時、脳の中ではなにが?
なかなか寝つけないときは、なにかしらの原因や理由があるものです。
長いあいだずっと寝つきが悪くて悩んでいるなら、医師に相談するべきですが、いつもはちゃんと眠れているのに、ときどき眠れない日がある…そんなとき、脳の中ではなにが起こっているのでしょうか。
例えば昼寝など、普段の習慣にない睡眠をとった場合に眠れなくなることがありますよね。
このような睡眠周期のズレで眠れなくなるのは、まだ仕方ないと諦めのつく原因です。
しかし、睡眠時間が充分でないにもかかわらず眠れないときは、なにか別の原因が考えられます。
原因の大きな要因、ストレス
ストレスが原因で眠れなくなってしまうことがあります。
ストレス、といっても小さな悩みごとから大きなプレッシャーまで様々あります。
なにか気になることがあったり、考えごとをしていて、考えがまとまらないままで布団に入るときってありますよね。
そんなときは、続きを布団のなかでぐるぐる考え続けてしまうことも…。
布団のなかで頭を使うと脳が冴えてしまい、結果眠れなくなってしまうんです。
ストレスや悩みごと以外にも脳の覚醒が原因で眠れないことがあります。
例えばいいことがあった日。
次の日に楽しみなことがあるとき。
わくわくした気分のときは、興奮して眠れなくなることがありますよね。
子供の頃、遠足の前やお出かけする予定があるとき、前の晩に眠れなくて、当日のバスや移動中に熟睡してしまったという経験をされた方も多いのでは?
「大人になったけど、今でも楽しみなことがあると眠れない」
そんな方もいらっしゃいますよね。
ストレスや悩みが原因でも、いいことや楽しみなことでも、理由はどうあれ、ちゃんと眠れないと次の日が辛くなってしまいます。
そんなときは、リラックス効果のあるものを試してみましょう。
温かいものを飲む
眠る前にホットミルクを飲むと、深部体温が上がり、リラックス&入眠しやすい状態に。
温かい飲み物でも、コーヒーなどカフェインが含まれているものは避けましょう。
香りで癒す
眠る前にアロマオイルやお香など、好きな香りを焚いてリラックスするのはいかがでしょうか?
ラベンダーの香りは、入眠前のリラックスタイムにオススメな香りとして知られていますよね。
「眠る前に火を使うのは不安」という場合でも、好きな香りのオイルをハンカチに数滴染み込ませて枕元に置くだけでも効果的ですよ。
ツボを押す
変わりだねの対処方法としては、リラックス効果があるといわれているツボを刺激する、というのもオススメです。
刺激すると効果的な場所をご紹介します。
小衝(しょうしょう)
こちらは小指の爪の付け根にあるツボ。
ストレス解消と、深い眠りに効果的です。
反対側の手の親指と人差し指ではさむようにして刺激しましょう。
少し強めに押すのがオススメです。
神門(しんもん)
こちらは耳のツボ。上の方のくぼんでいるあたりにあります。副交感神経の活性化を促し、心もからだもリラックス◎
気持ちいいと感じるくらいの強さでほどよく刺激しましょう。
ツボ押しは、なにより手軽に布団のなかでできてしまうのが嬉しいですよね。
眠れなくてお困りのときは、ぜひ試してみてくださいね。
その他の原因
眠る前にやってしまいがちな、パソコンやタブレット、スマートフォンの操作。
実はこれも、入眠前にはオススメできない行動です。
文字を読んだりゲームをしたり…眠る前にちょっとだけ、と思ってもだんだん脳が覚醒していき、入眠しづらくなります。
ほかに眠れなくなるような理由として、
・騒音
・明るさ
このような、外因的なものが挙げられます。
周囲の環境が寝る場所として相応しくない状態だと、寝つきが悪くなっても仕方がないですよね。
騒音対策
周りの騒音が気になるときは耳栓などで対処しましょう。
いまは振動や光で起こしてくれる目覚ましがありますので、併用すれば寝坊対策もバッチリ◎
窓の外から騒音が漏れ聞こえてくる場合、貼るだけで二重窓になるシートなどを活用しましょう。アイデア次第で周りの騒音をもっと軽減できるんです。
明るさ対策
夜勤をされている方など、明るさが気になって眠れない方は、アイマスクをして寝たり、カーテンを閉めて対処しましょう。遮光カーテンがあればもっといいですね◎
スムーズに入眠できるように、なるべく眠る前の環境を最適化しましょう。
敷布団が原因になっている場合もあります
寝具が原因になって、寝つきが悪くなっていることもあります。
・寝具の寝心地が悪い
・暑い、または寒い
おもに、このような原因が考えられます。
寝心地が原因なんて、ちょっと盲点ですよね?
寝心地の改善
寝心地は、敷き布団を変えるだけでよくなる場合があります。
体圧分散できて、寝返りがうちやすい敷き布団なら、からだにかかる負担を軽減できて、血行を促すための寝返りがうちやすくなります。
体圧分散できない敷き布団では、肩や腰回りにからだの圧力がかかって大きな負担となってしまいます。
体圧分散できる敷き布団なら、その圧力を分散させて、からだ全体で支えられます。
ですから、からだへの負担が軽くなって寝心地の改善につながるんです◎
寝具の温度調節
布団のなかの温度調節がうまくいかないのは、
・通気性が悪い
・保温力がない
このような寝具を使っていることが考えられます。
通気性がいい素材で、布団のなかにこもった熱をほどよく逃がし、保温力がある素材で、布団のなかをちょうどいい温度に保つ。
それが、温度調節が上手にできる寝具の条件です。
寝具を最適化したいなら、是非こちらも参考にしてみてください。
「寝つきが悪いなら、リラックスできる睡眠環境を寝具で整えましょう」>
寝具の寝心地がよくないと、何度でも寝返りをうって、いつまでたっても眠れない…ということを繰り返してしまいます。
スムーズな入眠で熟睡できるように、睡眠環境を疎かにせず、できるところから少しずつでも改善していきましょうね。